花粉症

週1回のブログ更新を自分に課してみました 衰えていく気力 体力 持続力 集中力・・・ 「リョク」のつくものが萎んでいきます 今日は本の感想を書くつもりでした しかし今年の花粉は何としたものでしょう 空気清浄機とエアコンのナノイーをダブルで動かしな…

アウシュヴィッツの図書係

文学は、真夜中、荒野の真っただ中で擦るマッチと同じだ。 マッチ一本ではとうてい明るくならないが、 一本のマッチは、周りにどれだけの闇があるのかを私たちに気づかせてくれる。 ウィリアム・フォークナー 自由を奪い、思想をコントロールしようとすると…

気分は投資家

TV 「ガイアの夜明け」 は 投資会社クラウドクレジットを放映しました 投資に関心はありませんので 初めて知る会社です 途上国で 銀行の支援も受けられずに小さな商売をする人々 その人々に資金を提供することで 個人や中小企業をサポートし 自立を助ける 路…

ことばの向こうにみえるもの

洗練されたことばの美しさが好きです 匂い立つようなことばのエレガンスが好きです ことばの向こうに見える風景が好きです 立て続けに 辻仁成氏の作品です どの作家でも短編は苦手なのですが 【明日の約束】に収められた6篇 なかでも 『隠しきれないもの』…

心地好いことば ♪そうだね♪

生まれてからずっとマイペースの長男 「Tくん(息子)は反抗期があった?」とよく訊かれました 私の応えは「生まれてから一度も親の言うことをきいたことがありません」 中学3年の夏休みに 夫のブカレスト赴任に同行 長男は転校したくなかった クラス担任は…

地図に残る仕事

美しさの余韻に浸り続けているのですが 早、ひと月半前のこと 瀬戸大橋の美しさは 雄大な景色と一体のものでした 工事の歴史を 記念館のパネルや映像に見て 「地図に残る仕事」 を成し遂げた職人たちの誇りを感じました 建設現場を飽かず眺めている私は 「好…

Simple & Luxury

関心事に目がいくのは 人の常 私の関心事のひとつは 片付け それでも 最近の片付けの賑やかさに少々疲れ気味の私 ならば、関心を寄せなければ良さそうなものですが そこはソレ それもできません 初めての著者の本です 木村里紗子著 「シンプル」のタイトルに…

iPS細胞研究所

難病やケガで苦しむ人々を救いたい。 山中伸弥所長率いる京都大学iPS細胞研究所に安定した研究環境を! https://yahoo.jp/YlCM3u 「iPS細胞研究基金へのご支援のお願い」 というタイトルのメールが入りました 山中先生が資金集めにご苦労されてる様子をよく…

巴里に死す

巴里に死す/芹沢 光治良 初版が昭和29年 文庫本の活字も小さく 読み通せるかしらと思いながら ページを繰っていきました 引き込まれ一気に読み終えました 最後の一行を読み終えそのまま解説文へ(古谷綱武氏) 【作品を読み終わって、どんなことを、かんが…

いつか、一緒にパリに行こう

いつか、一緒にパリに行こう 何度でも読みたくなる本 何度も何度も読んでいる本 パリにも連れていった本 パリが好きです 4年程前には、芸術のパリを書きました 今回心にとまった一文は、フランス人の気質です フランス大統領選が終わり、新大統領夫人は25歳…

言い切る力

言い切る力 関心事は片付け、そして食べること 片付け、掃除などの言葉や事々に内臓アンテナがピッと反応します ネットサーフィンをしながら ブームを作り出す人は「断言力」に満ちているという事 before・afterとご自宅の写真を並べて、片付け方法を伝授し…

マルテの手記/リルケ

壁一面の本棚から 千冊近い本を整理した昔 手元には二十冊に満たない本を残しました その一冊は「マルテの手記」 なんど読んだのかわからない なんど読んでもわからない なんど読んでも新たな気付き 私の「マルテの手記」 最近の「マルテの手記」はこの装丁 …

天皇さんの涙/阿川弘之

「美の巨人たち」という番組が好きです 小林薫のナレーションが格調の高い番組に仕上げているようで とても落ち着きます・・・落ち着きました(過去形) いつ頃からでしょうか コント仕立ての解説がつくようになったのは・・・ ガッカリ・です 阿川弘之氏の…

旅の窓

・・・しかし、旅を続けていると、ぼんやり眼をやった風景のさらに向こうに、 不意に私たちの内部の風景が見えてくることがある・・・ 世界を旅する沢木 耕太郎 氏が 【ヴェトナムのホーチミンで、肩を組んで歩いている二人組の男の子とすれ違った】 【最近…

丁寧な日常語

読んでいると こころが静まり 気持ちがゆったりとしてくる 阿刀田 高 氏の本を続けて2冊 【ユーモア革命】 と 【ギリシャ神話を知っていますか】 【神話】の方は もう何度目かしら・・・ 難しい言葉もない 奇を衒うような文章もない 読んでいて軋みを感じる…

ブダペスト・駅

ブダペストの東駅も西駅も それはそれは美しい建築物です オルセー美術館の建物が駅であったように ブダペストの駅も そのまま美術館になってしまいそうな佇まいです 難民の動きが止まりません 人々がドイツに向けて立ち去った後の東駅の画像を見ました 駅舎…

写真

写真は 好きですか 私は 撮るのも 撮られるのも 好きではありません (これは ただただズボラの成すこと) 特に観光しながら撮るのが苦手です 目に映るものが レンズのフレームの中で小さくなるからです 風も空気も音も一緒に 360度 肉眼で観るのが好きで…

気になる黄色

「言霊」と言われるように ことばには力があるはずです ただ言葉を使う私が萎んでいくと 湧き起る感情も薄れ 薄れた思いを表現する言葉も 出てこない 近頃 そんな状態です(トホホな毎日です) いつも今がいちばん幸せ そして前への おっちょこぶり 昔は何を…

souvenir と おみやげ

6月に旅行をしました 今はもうすっかり思い出 リスボンで購入の絵葉書 あたたかい色味の黄色は 藍色とともに リスボンカラー でしょうか 私の好きな色です 2枚で1ユーロ 先日 法事のために帰郷しました 動物の絵葉書 みんな鞄を持って おしゃれなハイヒー…

孤高の佇まい・スイス

20年ぶりに行ってきました 私たちは 「これで生きて行く」 という意思を感じさせるスイス 国は小さく、見渡す限り山ばかり、自然ばかりという風景です 宿泊ホテルの庭 国中を走る鉄道は とても利用しやすい 車両に設置されたトイレは シンプルで美しい ス…

リスボンの江ノ電

トラム28番線は、リスボン旧市街のバイシャ地区から出て カテドラルやサンタ・ルジア展望台、下町のアルファマなど リスボンの観光名所を手軽に巡ることができるので、人気です 江ノ電を凌ぐ 狭い狭い道を、疾走します この日は 電車の到着が遅れに遅れて …

Good Luck ・リスボン

ふと・思ったのです そう言えばポルトガルって行ったことがない・・と 戦国時代、安土桃山時代を学ぶ歴史の教科書で、たくさんのことを暗記したのに 大航海時代、鉄砲伝来、キリスト教布教、フランシスコ・ザビエル、南蛮貿易・・・ 歴史的に繋がりのある国…

王者の風格・パリ

パリに行って来ました 何度も出かけているパリですが、今回で最後になるでしょうと 凱旋門に昇る事 オルセーの展示室の壁色が変わったので、絵の色の変化を見る事 この2点を目的に出掛けました 6月のヨーロッパは日も長く、気候も爽やかです 観光客で溢れて…

黄昏いろいろ

「伸坊さんとイトイさんのおしゃべり付の遠足」 遠い昔の中学生のような絶え間ないおしゃべり そんな本のタイトルが「黄昏」 そのあとがきは 赤瀬川原平氏 とても深い意味を持つ書名だったのです たそかれ時に立っているかもしれないお二人の 優雅な水中散歩…

電車では読めない本

気が付くと2月も最終週 時計の針の回り方が速い (我が家の時計はボンボン時計ですから) 私の大好きな伸坊さんとイトイさんの遠足 好奇心満載の楽しいおしゃべり 【黄昏】 読みながら笑い過ぎの涙がぽろぽろ 私は笑い上戸です 「また 勝手にあれこれ想像し…

住んでみたドイツ

「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」 ドイツ在住の主婦が市場に買い物に行って・・・ 主婦目線で日常を書いているのかと思ったら なかなか政治的な内容が多く骨太な感じ 私自身は数年を海外で過ごし 日本が良いと思っている 「借り物のように見える日…

天は高く青い

朝7時の空は 今日も快晴の予感です 秋の雲は 生き生きとしています 天気晴朗なれども波高しは、安倍総理の現在の状況?心境?のようですが 波が高いのは庶民の方でしょうと思います GDP速報値はマイナスで、消費税引き上げも延期(か?) 消費意欲も低い…

恍惚の人

昭和47年に発行された本 若い時代をとっくにとっくに過ぎた今 読み返すと 「恍惚の人」を見る視点が当然のように変化している 主人公は恍惚の父親の姿に自分の先の姿を重ねるのですが 再読している私自身も 「その気持ち」が分かる そんな年齢になりまし…

貢献のかたち

昨夜のBSテレビで「奇跡の島 モン・サン・ミッシェル」を見ました 6年前に訪れた時には、現地のガイドさんに恵まれませんでした 一生懸命に日本語で説明をして下さるのですが 英語で言ってくれた方が良いかもしれない・・・という感じです 「その説明はさっ…

そこのみにて光輝く

函館の作家 佐藤泰志の小説の映画化 前作の映画「海炭市叙景」に続いての函館ロケ 観光地函館の観光名所はどこにも出てこない 圧倒的な貧しさと悲しみ 函館の光と日常 日常の函館が好きだ 「しかたないショ」と言って 前を向くとき そこに見えてくる光が好…