2015-01-01から1年間の記事一覧

マルテの手記/リルケ

壁一面の本棚から 千冊近い本を整理した昔 手元には二十冊に満たない本を残しました その一冊は「マルテの手記」 なんど読んだのかわからない なんど読んでもわからない なんど読んでも新たな気付き 私の「マルテの手記」 最近の「マルテの手記」はこの装丁 …

天皇さんの涙/阿川弘之

「美の巨人たち」という番組が好きです 小林薫のナレーションが格調の高い番組に仕上げているようで とても落ち着きます・・・落ち着きました(過去形) いつ頃からでしょうか コント仕立ての解説がつくようになったのは・・・ ガッカリ・です 阿川弘之氏の…

旅の窓

・・・しかし、旅を続けていると、ぼんやり眼をやった風景のさらに向こうに、 不意に私たちの内部の風景が見えてくることがある・・・ 世界を旅する沢木 耕太郎 氏が 【ヴェトナムのホーチミンで、肩を組んで歩いている二人組の男の子とすれ違った】 【最近…

丁寧な日常語

読んでいると こころが静まり 気持ちがゆったりとしてくる 阿刀田 高 氏の本を続けて2冊 【ユーモア革命】 と 【ギリシャ神話を知っていますか】 【神話】の方は もう何度目かしら・・・ 難しい言葉もない 奇を衒うような文章もない 読んでいて軋みを感じる…

ブダペスト・駅

ブダペストの東駅も西駅も それはそれは美しい建築物です オルセー美術館の建物が駅であったように ブダペストの駅も そのまま美術館になってしまいそうな佇まいです 難民の動きが止まりません 人々がドイツに向けて立ち去った後の東駅の画像を見ました 駅舎…

写真

写真は 好きですか 私は 撮るのも 撮られるのも 好きではありません (これは ただただズボラの成すこと) 特に観光しながら撮るのが苦手です 目に映るものが レンズのフレームの中で小さくなるからです 風も空気も音も一緒に 360度 肉眼で観るのが好きで…

気になる黄色

「言霊」と言われるように ことばには力があるはずです ただ言葉を使う私が萎んでいくと 湧き起る感情も薄れ 薄れた思いを表現する言葉も 出てこない 近頃 そんな状態です(トホホな毎日です) いつも今がいちばん幸せ そして前への おっちょこぶり 昔は何を…

souvenir と おみやげ

6月に旅行をしました 今はもうすっかり思い出 リスボンで購入の絵葉書 あたたかい色味の黄色は 藍色とともに リスボンカラー でしょうか 私の好きな色です 2枚で1ユーロ 先日 法事のために帰郷しました 動物の絵葉書 みんな鞄を持って おしゃれなハイヒー…

孤高の佇まい・スイス

20年ぶりに行ってきました 私たちは 「これで生きて行く」 という意思を感じさせるスイス 国は小さく、見渡す限り山ばかり、自然ばかりという風景です 宿泊ホテルの庭 国中を走る鉄道は とても利用しやすい 車両に設置されたトイレは シンプルで美しい ス…

リスボンの江ノ電

トラム28番線は、リスボン旧市街のバイシャ地区から出て カテドラルやサンタ・ルジア展望台、下町のアルファマなど リスボンの観光名所を手軽に巡ることができるので、人気です 江ノ電を凌ぐ 狭い狭い道を、疾走します この日は 電車の到着が遅れに遅れて …

Good Luck ・リスボン

ふと・思ったのです そう言えばポルトガルって行ったことがない・・と 戦国時代、安土桃山時代を学ぶ歴史の教科書で、たくさんのことを暗記したのに 大航海時代、鉄砲伝来、キリスト教布教、フランシスコ・ザビエル、南蛮貿易・・・ 歴史的に繋がりのある国…

王者の風格・パリ

パリに行って来ました 何度も出かけているパリですが、今回で最後になるでしょうと 凱旋門に昇る事 オルセーの展示室の壁色が変わったので、絵の色の変化を見る事 この2点を目的に出掛けました 6月のヨーロッパは日も長く、気候も爽やかです 観光客で溢れて…

黄昏いろいろ

「伸坊さんとイトイさんのおしゃべり付の遠足」 遠い昔の中学生のような絶え間ないおしゃべり そんな本のタイトルが「黄昏」 そのあとがきは 赤瀬川原平氏 とても深い意味を持つ書名だったのです たそかれ時に立っているかもしれないお二人の 優雅な水中散歩…

電車では読めない本

気が付くと2月も最終週 時計の針の回り方が速い (我が家の時計はボンボン時計ですから) 私の大好きな伸坊さんとイトイさんの遠足 好奇心満載の楽しいおしゃべり 【黄昏】 読みながら笑い過ぎの涙がぽろぽろ 私は笑い上戸です 「また 勝手にあれこれ想像し…