恍惚の人

 
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   昭和47年に発行された本
   若い時代をとっくにとっくに過ぎた今
   読み返すと
   「恍惚の人」を見る視点が当然のように変化している
   
   主人公は恍惚の父親の姿に自分の先の姿を重ねるのですが
   再読している私自身も
   「その気持ち」が分かる  そんな年齢になりました
 
 
  有吉佐和子さんは、この本を書くときに
  相当量の調査をしたことと思います
  そして
  「昭和80年には60歳以上の人口は3千万人。
   日本は超老人国になる運命を持っている」と
 
  本ではフランスの人口問題にも触れています
  フランスは問題を克服しつつあります
 
  そして日本は・・・
  為政者は何をしてきたのでしょう・・・か
  選んだのは私たちですが  情けない
 
  テレビを見ながらの 夫婦の会話
  「天気予報士っていっぱいいるんだね」
  「可愛い、綺麗は良いんだけれど
   若くなくちゃいけないというのは 日本の特徴かしらね」
  「産休なんか取ったら、もとのポジションに復帰できないね」
  「心配で、子供を産んでる場合じゃないね」
 
  成熟した
     ・・・老人と言う意味ではありませんよ  
  大人が生きている 落ち着きのある日本なら良いなと思いまして・・・
 
 
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