丁寧な敬語? ( ≖_≖​)ハァ・・・

f:id:yomfuu:20201207134114j:plain 五分のずれで現れたもう一つの日本は、人口二十六万人に激減し 地下に建国されていた。(裏表紙のリード)

未来の日本の姿が龍さん独自の言葉で書かれている。

 

「昔、日本という国があったんだよ」と言われる日が来るのではないかと

思っている私。

小説が現実にならないようにと思うばかりだ。

 

戦闘シーンが延々と綴られる中で

査問する少尉が、警備責任者のことば遣いに、言う

「言わせていただくとか説明させていただくとかいったい誰が使い始めたんだ、そういう妙な日本語は禁止せよ、貴様は誰かに許可を得たり誰かに依頼されて話しているのか?自分の意志と責任で話しているのだろう?言います、説明します、で充分ではないか、」ミズノ少尉は不快そうに老人に向かって言った。(抜粋)

 

初版は平成9年4月

龍さんが覚えた違和感をミズノ少尉に言わせたのでしょう。

 

私も「・・させていただく」に含まれる無責任さがとても嫌だ。

最初に言ったのは誰だ、と思った。

政治家か、悪事を働いた企業の謝罪会見か?

 

以前、テレビの街頭インタビューで「ホストをやらせていただいています」と言った若者がいた。

テレビに向かって思わず「誰もあなたにホストをしてくれとは頼んでない」と言っていた。

 

SNSなど、ネットで言葉が批判にさらされることが多くなったからだろうか

ことばがオドオドと貧弱になっているような気がする。

 

 

f:id:yomfuu:20201220134252j:plain 読書中の一冊

太平洋戦争で市井の人々が体験した出来事

 

ソロ在宅

「ソロキャンプ」が人気のニュースでした

大勢でワイワイもこの時期、憚れるのかも知れません

でももしかしたら

野外で肉を焼きながら、楽しくおしゃべり、と

勝手に思い込んでいたのかもしれませんね

 

緑の中で独りも、思いのほか心地よい

 

家に居るのが一番好きな私は、「ソロ在宅」が良い

亭主達者で留守が良い、というのではないですよ

老後の散歩に出かけた亭主は帰宅して、食事は一緒が楽しいです

 

 

f:id:yomfuu:20201211100610j:plain

批判される方も批判する人も、この種の本は右に左に大きく偏るものですね

ただ

竹中平蔵氏は菅内閣で再びの存在感のようですが

弁舌爽やかな自論で為政者を煙に巻かないで欲しい

 

 

ほど良い距離間

垣谷さんの作品は一気に読めてハッピーエンドが良い。

共働きの子育て世代。ステレオタイプでは語れない苦労がありますね。

f:id:yomfuu:20201207134042j:plain

 

 

とても寒かった先週末

どこで本を読もうかと、夫

陽のあたるリビングで読もうと決めたようです

 

日中のリビングは私のものです

私:「自分の部屋で読んで」

夫:「部屋は寒いよ」

私:「大丈夫。ヒーターをつ点ければ温かい」

 

ソファーの上にふかふかマット

毛布と枕もいそいそと運んであげました

 

外出は夫とふたりが楽しいですが

家に居る時は独りが良い

 

「距離間が大事なのよ」

「距離間が長持ちの秘訣よ」と

「家内の大将」が差配します

 

最近読んだ本

(いつもお邪魔するSさんのブログから選書)

f:id:yomfuu:20201207130209j:plain

上・下の長い本。英雄色を好むは本当のよう。独裁が恐怖政治に変わる。

 

f:id:yomfuu:20201207133439j:plain

上・下本。推理小説のようなそうでないような。かつて訪れた国が出てくるので個人的には違う楽しみも。

 

 

f:id:yomfuu:20201207134114j:plain

久しぶりの龍さん。読み始めたばかりです。切れのいい文章。面白そうです。

 

ランニングマシン

筋トレが好き

50分ほど色々なマシンでトレーニングをして

そのあとでランニングマシンを走る

走り出したら止まれない

あと1分、もう1分・・・・

 

結果

足の甲が腫れて 整骨院

 

走れなければ歩く歩く・・・歩く

まだまだ懲りてません

 

f:id:yomfuu:20201128195518j:plain

 

日日是好日(映画)

先日、TVで映画を観た

一年前のヤフーブログの記事を読み返す

https://yomfuu.hatenablog.com/entry/29795851

 

とても静かな心持ちで読書していたことを思い出す

お茶の先生の希林さんの正座姿が柔らかく美しい

ヒットラーのむすめ/ジャッキー・フレンチ

 
すぐに図書館予約
 
イメージ 1
 
スクールバスを待ちながら
もしもヒットラーに娘がいたらと
架空の物語ゲームを始めるオーストラリアの子供たち
 
マークが感じ始めるいくつもの疑問
善悪の違いはどのようにわかるのか
ひととの違いに気付いた時
どのように行動するのか
正しいことを正しいと言えるのか
それは本当に正しいことなのか
 
 
大人の私にもわからない
知らされている情報は正しいのか
傷みを伴うことを知りながら
正しいと思うことを主張できるのか
臆病者の私は沈黙するだけかもしれない
 
 
時々テレビで見かける
バロン・トランプ君
父親の仕事が彼の環境を変えたでしょう
否応なしに
(彼は何を思うのだろうと、思うことがある)
 
 
カバーの画も中の挿絵も
内容の不思議さと相まって素敵です
 
児童書とは思えないほど深く考えさせられる本です
 
裏表紙には
鈴木出版の児童文学
この地球を生きる子どもたち
と、あるのです
 
 
【平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに心から安堵】
という天皇陛下のお言葉がありました
それほどまでに危うい時を
地球はいつも生きているのかもしれません
 
 
これまでに手にすることのなかった本を
ブログを通して読むことができる
本当に嬉しい
 
イメージ 2
 

 

「弱者」とはだれか / 小浜逸郎


 【短い右腕は個性 世の中を変えることだってできる】
                 (東京2020
この言葉がテレビから聞こえてくると
切なくなる

「個性」って、何?
ひと月ほど前に読んだ本
「弱者」とはだれか

イメージ 1

「個性」ということばの使い方には、
「特長」と同じように
その人のすぐれた持ち味とか美点といった
ニュアンスがことばにこめられている。
            (抜粋)


私はなぜ 切なくなるのだろう

「個性」だと言い換えなければならないほどの
生き辛さを彼らが味わってきたと
思うからだろう


「生まれつき右腕が短いの」
「あら そうね」
ただそれだけ そんな風であったらいいのに


  20代の頃 盲目の少女との関わりがあった
  お母様は
  「可哀相だなんて思わなくていいのよ
   この子は見えるということを知らないのだから」と仰った
  そして 小学生の少女はなんでもできた
  困り事だけに 少しの手出しをすれば事足りた


そして今
差別用語放送禁止用語のなんと多いこと
八百屋 肉屋 魚屋などが
差別用語として放送禁止なのだそう
     (知らなかったぁ・・・)

  「屋」には日銭稼ぎの意味があって 格下感があるのだと

イカ割りも視覚障害者への差別と見なされるそう
(そんなこと一度も思ったことがないのに)

こんな時代に生まれることはできないだろう


「弱者(と名乗る人々)」の権利が大股で闊歩しながら
「ことば」が痩せていく


                 (小田原 オカメ桜)
イメージ 2