不思議な心模様
「僕が殺した人と僕を殺した人」
/東山 彰良
13歳 中学一年生の3人の少年たち
それぞれに家庭の事情を抱えている
6歳年上の兄の死によって
心を病む母を持つユン
継父の暴力から不良の道を行くジェイ
両親の不仲で平穏ではない日々の
アホン
3人の少年が出会い 台湾でかけがえのない日々を過ごした
そして別れ
二十数年後、ひとりは連続殺人鬼、ひとりは弁護士
ひとりは弁護の依頼人として 再び支えあう
湿っぽい気分にはならないのだけれど
とても切ない
優しすぎて 温かくて 切ない
切なさにアジアンな香辛料の匂いがして
不思議な気持ちになった
お邪魔するブロガーさんが
同氏の「流」を記事にしていました
予約者が複数いてすぐには借りられなかったので
暗示的なタイトルに魅かれて
「僕が殺した人と-------」を借りてみた 初めての作家さん
空気がとても澄んでいた朝