終わった人


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  今週の本は  コレ
  
  【終わった人
  脚本家内館牧子氏の小説
  テレビドラマのようにテンポよく 一気に読ませる

  田代壮介63歳の定年退職から 物語が始まる
  田代は「定年は生前葬だ」と言い
  自らを「終わった人」だと言いつつも・・・

  現状を受け入れられない思いで
  スポーツクラブに行き
  図書館に行き
  社会人院生を目指し・・・
  色々試みるも どれもピンとこない

  63歳 現役で働きたいのだ
  そこに社長職への誘い 
                     生き生きと働き始めたのも束の間
                     会社は倒産し 
                     返済のために老後の預金を充当する羽目になる


    自分のことを「よくぞ女に生まれけり」と いつも思っている
    男と女は違ってこそ平等なのだ

    男性はなかなか大変だ
    40年ほどを 来る日も来る日も通勤し
    会社では 理不尽なことも飲み込んで・・・
    そんな男性達に ただただ頭が下がる 尊敬する

    出勤する夫がドアの向こうに消えると 手を併せていた 
    ありがとう 心からありがとう

    私も勤め人の経験はありますが
    誰に対する責任もないので 
    いつでも辞める 嫌なら辞めるの気持ちでした
      (この気持ちだけで快適に過ごせるのです)
    男性は家族への責任を当然のように自覚していますね
      (そう・・当然のように淡々としていますね)


    ”終わった”ら ゆっくりすればいいのに
    思いっきり退屈すればいいのに
    好きなように過ごせばいいのに
    そうです 好きなようにすることは許されているのです
    

    子育てを終えたら 
    は もう 思いっきり大の字です
       (ふたりでいっしょに 大の字です)

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