我が家の問題


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     短編6つのオムニバス
     読みながら 本のタイトルに納得
     作品の全部 
     きっと誰もが
     「我が家」の問題だと思うはず

  
   最初の『甘い生活』は
   新婚家庭の できすぎ奥様の話
   絵に描いたような完璧な新婚生活
   愛する彼と【ふたり】で作りたい
   夢のような完璧な思い出
   新婚旅行も女性誌で人気ナンバーワンの
   フィジーがいい・・・とか


   「待て待て・待て 」読みながら 【これは堪らん】
   放っておかれるのが好きな私には 【勘弁してくれ】

   構うのも構われるのも ほどほどがいい
   マイペースで ゆったりと面白そうに生きているひとを 見るのが好きだ
     (横に見ながら 幸せのおこぼれを頂戴している
     (夫にも 何でもやってどこでも行って好きにして とエールを送っている)
   思い出作りも・・・  思い出に浸ることもあまりない
                (同窓会での昔話が苦手 飽きちゃうの)

     もうひとつは 『里帰り』
     夫婦の実家が 札幌と名古屋
     休みはふたつの実家を夫婦で巡る
     休日はそれで終わる 

   我が家の場合は 北海道と九州が実家
   『里帰り』を読みながら「分かるなぁ~」
   こういうの「あるある」の場面での
   感情表現が 実にリアル

   ただ我が家の場合は 1年でギブアップ
   親子水入らずスタイルでいこう ということで
   実家訪問を各自担当に変えて ひと息ついた

   解説(吉田伸子)に
   3作品は夫視点、2つは妻視点、ひとつは子供視点で書かれている
   『甘い生活』『里帰り』は夫視点の作品である、と

   つまり私は
   この作品を夫視点で読んでいたことになる

   【我が家】の問題は 夫がふたりいるということでしょうか


   奥田英朗氏の作品を読むのは これが2作目
   ほんわか あたたかく やさしいから うれしい


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