重たい本
494ページ
540gの本
ものぐさで
寝転んで読むには 重たい
と・そんなことではなく
立て続けに 内容の重い本を読んだ
そして今まで味わったことのない感情が起こった
疲れる とても疲れた
内容の重さに 気が滅入る
(読書にも体力が要るようだ 若さも必要かも)
【親の家を片づけながら】リディア・フレム
ユダヤ人として辛い体験をされているので
親への思いがあふれて
片付けることに多くの躊躇いと
自身の感情との対峙がある
・・・・・
思い出に浸るタイプではなく
物への執着もない私には
著者の葛藤が重い
【戦争は女の顔をしていない】
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
2015年のノーベル文学賞
女性が志願兵になる
戦場での体験を語る
聴き取ったことを書き起こしていく
女性であるが故の 過酷な体験
戦争の時代 戦後の時代
いずれの時代にも
無責任な世間に翻弄される辛さが重い
リアルな本にすっかり疲れ果て・・・
読んだのが 持ち重みのする
【ペインテッド・ハウス】
いつものジョン・グリシャムではない
法廷もののサスペンスではない
7歳の小学生ルークが 綿農家の日常を見つめる
コットンフィールドの言葉は 言い知れない悲しみをともなう
綿の収穫には奴隷が そして季節労働者が必要だった
(綿畑は 白く輝く美しさなのに・・)
ルークの畑でも 事件やさまざまな問題が発生するのだが
やさしく聡明なルーク君ち(家)の人々の
地に足の着いた聡明な振る舞いに引き込まれ
心穏やかに 読み終えた
サーモンピンクに染まる夕刻