オデッサ・ファイル
子どものときから止むことのない読書
人生の残り時間を 時々数えるようになったこの頃
今の読書は 乱読
最近は本を読みながら
その本の中に次の本を見出している
阿川弘之氏が
著書【エレガントな象】の中に
フォーサイスの作品は
楽しみに読むと 書いていた
映画は観たけれど 本を読んでいない
元ナチの親衛隊の逃亡を手助けするための
秘密組織オデッサ
そのファイルをめぐるサスペンス
フォーサイスの圧倒的な取材力で
フィクションとノンフィクションの境目が分からない
引き込まれる
次は【ジャッカルの日】を読もう これも映画を観ただけだから
お邪魔をするブログさんの記事にあった本
【わが悲しき娼婦たちの思い出】は
関わった娼婦たちとの物語なのですが
主人公は90歳の男性
主人公の年齢も
読み手の私の年齢も
過ぎてきた時間が穏やかさになり
これはもう メルヘンです
【天安門】では 友人を思い出しました
民青(日本民主青年同盟)で活動していた彼女
活動家たちは疲れ果て 汚れたままのジーパンで泥のように眠る
ちっとも幸せそうに見えない革命なんてあるのだろうか・・・
学生時代の私の素朴な疑問でした
ルーマニア革命の2年後
建物に銃弾の跡が残るブカレストにいた
ソ連8月クーデターのその時に モスクワの空港にいた
トランジットのロビーにいながら
建物のガラスがビリビリと震えるほどの爆音とともに
軍用ジェット機が 見たこともない速さで急上昇したのを覚えている
隣国が変わろうとしている
振り返ったとき 歴史の転換点のただ中にいたことになるのだろうか・・